実は一番頻度が多く大切な実務が「顧客対応」
行政書士で最も多い頻度に発生する仕事はなんでしょうか?それはずばり顧客対応です。メインは依頼者・お客様との打ち合わせになります。また、特に開業して間もないころは人を雇ったりする余裕もありませんから、打ち合わせ以外にもお問い合わせの相談窓口からメール・電話対応、その後のフォローなど仕事を取っていく上で行政書士は常に人と接する立場にあります。
もちろん書類作成や調査なども仕事としてはメインと言えますが、どういった実務をこなすにしても間違いなく顧客対応が必要になるでしょう。行政書士の仕事は顧客対応に始まり顧客対応に終わる、といっても過言ではありません。
行政書士というと一般的には書類だけ作成しているというイメージが強いのですが、実は書類作成は行政書士の管理下の元なら誰でも行なえるため、必ずしも行政書士だけで行わなければならないわけではありません。(もちろん行政書士だけしか行ってはいけない業務もあります)
しかし実際には、重要なのは、顧客から仕事を取ってくる事と、 顧客の抱える問題を迅速に解決するための提案なのです。
行政書士といえども、その実態は顧客相手のサービス業
行政書士といえども、その実態は顧客相手のサービス業です。法律を扱う仕事であることや、「先生」などと言われることから何か特別なことをするのではないかと勘違いする方も多いのですが、日常的な業務/実務としてやらなければならないことは他の仕事と何も変わりません。
困っているお客様を見つけ、問題解決やサービス(書類作成や代理提出など)を提供し、 その対価としてお金(報酬)をいただくのです。これは実は、行政書士だけに限らず、他の法律系の資格(弁護士や司法書士)でも同じことが言えます。
そこを理解していなければ、行政書士の仕事はできないといっても過言ではありません。
とても重要なのでもう一度言いますが、行政書士は法律と書類を扱うサービス業です。
顧客対応が実務として重要になる3つの理由
顧客対応をきちんとしておくことはどの行政書士にとっても重要ですが、とりわけ資格を取得したばかりの行政書士には必須です。
【理由①】優良顧客やあなたのファンが着実に増える
日々の仕事の中ではお客さんとの関係作りが重要です。初めて会うお客様に対してきちんとした対応、誠意を見せるのはもちろん、一度お客様になって連絡を怠っているお客さんに対してダイレクトメールやハガキ、メールなどの連絡を取って関係を保つなど頻繁でなくともきちんとしたコミュニケーションを取り続けることが重要になります。連絡を取り続けることで、あなたの存在を忘れかけていた顧客は再度思い出して、書類が必要な際に声をかけてくれたり、他のお客様をご紹介していただけることが増え、自分から営業をしなくても仕事が勝手に入ってくるような状況が生まれます。
【理由②】長期的な良い関係づくりができる
顧客対応をきちんとすることは、あなたとお客様を一時的な関係としてではなく、長期的な関係に導いてくれます。「一度仕事を依頼したきりでおしまい」となるのは非常に勿体無いことなのです。一度関係ができたお客さんは、あなたの人間性を信頼し、応援し続けてくれて、更なるお客さんをも紹介してくれます。
また仕事とは別のプライベートなつながりにも発展してくると、そこから全く違った人脈が広がったりと、ますます関係性が増え仕事もうまく回るようになります。
【理由③】新規顧客が増える
顧客対応がきちんとしていると、仕事内容が普通でもお客さんの満足度は上がるので、お客さんはあなたに協力的な姿勢で対応してくれるようになります。そうするとその評判が自然と広がり、お客さんがあなたの代わりとなって、新規顧客を増やしてくれるようになります。広告費を出したり、自分から営業をしに行ったり、ビジネス交流会に参加する必要はありません。あなたの顧客があなたの代わりとなって紹介を呼び寄せてくれるのです。
こうしたことから、常日頃から顧客対応については、十分すぎるほど注意し、また出来る限り真摯に対応することを心がけましょう。