行政書士として開業した人間がいくら稼げるのか?皆さんがとても気になるのは、やはり”年収”ですよね。
開業間もない人も、これから開業しようと考えている人も、
「独立してどれほど稼げるのだろう・・」
「ネットの情報や、資格予備校の声は本当なのだろうか・・」
等々、疑問は尽きないと思います。ここでは開業1年目の行政書士がどのくらい稼げるのか、をご紹介していきます。
開業1年目の行政書士の年収の真実
開業1年目の行政書士のほとんどは、稼げても200〜300万円
インターネットやブログ等で公開されている情報を数十件単位で調べてみました。するとほとんどの行政書士が稼げていても200〜300万円前後だということがわかります。
たまに1年目から500万以上稼げる人もいますが、そういった方は非常に営業力があるか、強いコネがあったり、または別の資格を持っていたり、別にビジネスがあるなど特殊な事情がある場合などに限られている印象です。
年収100万円以下、半年経って一件も仕事にならない行政書士も
ただ、公開されている情報は稼げているから公開している、という場合も多く、100万円未満しか稼げていない行政書士さんもざらにいます。実際に、新人の行政書士さんと連絡を取り合っていても、まだ一件も仕事を獲得できていない方のほうが圧倒的に多いです。こういった方は話を聞くと大抵行政書士の勉強をするのに一生懸命で「行政書士資格を取ってからどうするか」ということにまで頭が回らなかった、という方が多いようです。
ここでいう年収=売上のこと
ちなみに、ここでいう年収は、売上を指しています。つまり、ここからさらに、経費や税金などを抜いた金額が手元に残る手取り、ということになります。
こう考えると、1年目に稼げる金額はそれほど多くない、むしろ都市によっては食っていけないレベル、であると言えるでしょう。ですので、初年度は稼げてもこのくらいである、というのを念頭に準備しておく必要があります。
年収200万〜300万年は少ない?多い?
さて、初年度で年収200万〜300万円という金額は少ないでしょうか?多いでしょうか?
人によって「えっ!?少ない・・」と思われた方もいれば、「意外と多い!」と思われた方もいらっしゃると思います。私の個人的な感想としては、多い数字だと思います。というのも、開業1年目というのは人脈もコネもない状況でスタートとなる方がほとんどだからです。
士業というのは、経験を積む中での人脈と信頼によって仕事を獲得していきます。それが、士業として生きる基本中の基本です。つまり、信頼も人脈もない人間が開業間もない状況から年収300万円を稼ぐことが出来るというのは、かなり実力あるか、恵まれている状況だと思います。
私の開業1年目の実績
ちなみに、私(サイト管理人)は開業1年目は以下の数字でした。
◆依頼件数「75件」、月平均「6.5件」
◆売上「約400万円」
いかがでしょうか。経費などを引いて手取り300万といったところでしょうか。開業1年目としてはそこそこ優秀な数字である方だと言えると思います。
開業2年目、3年目になると2〜3倍になる人も多い
開業1年目ですでに200〜300万円程度稼げている人は、2〜3年目になると初年度の2〜3倍稼ぐ人も結構いるようです。
初年度で何の実績もない状態から、2〜3年目になると営業にも慣れて顧客も付き、業務の幅も広がるので、そこからは割りと年収を伸ばしやすい傾向にあるようです。
稼げる行政書士になるために必要なこと
1.事業計画をしっかり立てる
私の場合は、開業前から事業計画に取り組みました。というより、開業するよりはるか前、行政書士を目指して受験勉強を始める前から事業計画はしっかり立てていました。皆さんもそこまでやれ、とは言いませんが「行政書士になればなんとかなる」ではなく、「行政書士としてどうやって食べていくのか」というのを考えながら開業への準備をしていくようにしましょう。
2.士業のアドバンテージをしっかり活かす
ただ、そうはいっても士業というのは法律で独占業務が認められていることから、圧倒的なアドバンテージを持っています。一般的な法人だとライバルは士業も含めて多岐に渡りますが、行政書士に関して言えばライバルは行政書士しかいません。そのような特権があることから、士業というのは自分の実力次第でいくらでも年収を上げることの出来る職業だと考えています。
3.行動を起こす
もちろん計画するだけではダメで、結局のところ事業計画と行動が全てであり、士業であるから稼げるかどうかはまた別の問題だと思っています。自由には責任が伴いますが、行政書士という資格があっても、起業家と同じように自分で考えて実践し、行動するということが求められます。