行政書士開業をした後のライフイメージを持つことが大切

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ライフイメージ

行政書士として開業するからには、「ある程度自分の都合で時間を使いたい」「仕事ガンガン取って稼ぎたい」など人によって漠然とした思いはあるもの。しかし、その想定が甘いままだと戦略的にも実務的にも十中八九「思っていたのと違う!」となってしまうことになります。

大切なのは「自分がどうしたいのか?どうなりたいのか?」

大切なのは「自分がどうしたいのか?どうなりたいのか?」ということを徹底的に自問自答するということです。そこを十分考えずに仕事を始めてしまうと、途中で「自分が何がしたいのか?」と立ち止まってしまったり、モチベーションが続かずに結果につながりません。

最初は仕事を取るだけでも大変なので、漠然と「お金をある程度稼ぎつつ、時間に余裕を持って暮らしたい」なんて思っていると、いつまで経っても仕事が増えずに食えない行政書士になることも。逆に、仕事を取る仕組みが出来ても仕事が入りすぎて顧客や役所とのやり取りでてんてこ舞いになり、いつの間にか会社員時代よりも忙しくなり、ゆとりがなくなってしまった・・・ということも珍しくありません。

そうならないためには、以下の3つのポイントを忘れないようにしましょう。

1.自分の中での目標を決める

もちろん、望めばそれがすぐ手に入るというわけではありませんが、自分の中で「こういう働き方で、こういうライフスタイルを目指そう」とまずは決めることが大切です。目標が決めればそれに向かって実行すべきタスクを書き出し、期間を決めて実行するだけ。最初の目標設定があやふやだと道を間違えたまま気づかずに無駄な時間を過ごすことになります。

もちろん、目標には正しい答えはありません。ガンガン稼いで高収入な行政書士を目指すも良し、副業的に細々やるも良し。自分がどうなりたいか、どうしたいか、ということに徹底的に向き合い、自問自答しましょう。

2.目標設定は仮でよい=人生の最終目標でなくともいい

ある程度自問自答して、目標を設定したとしましょう。それで完全に納得できればいいですが、ほとんどの人が「今現時点ではこれ以上わからない」「目標が決まったが、本当にこれでいいかはわからない」となるはずです。

その場合は、それでいいのです。大切なのは仮でもいいので目標地点を決めること。そして、目標が定まったら、期間を決めてそれに向かって走り出すことです。目標を仮で設定したからといってダラダラ走っては、どこにもたどり着けません。仮の目標に向かって一心不乱に取り組みましょう。

ほとんどの人は、目標を仮で作っても簡単にやめてしまいます。「僕の本当にやりたいのはきっとこれじゃないんだ」と。しかしそれでは何も見えてきません。この時点では途中で「これでいいのか?」と悩んで立ち止まってはいけません。

仮で作った目標に辿りついたとき、自分が思ったのと違ったのであれば、その時また改めて目標を設定しなおせば良いのです。仮の目標でたどり着いた山が小さくても、そこからはまた違った景色が見えてくるでしょう。

2.仕事を楽しむことを忘れない

もう一つ大切なのは、目の前の仕事を楽しむことです。行政書士として食べていくからには少なくともある程度の時間行政書士としての仕事をするわけなので、それ自体を楽しんだり、あるいはその仕事をうまく効率化する、仕組み化するなどの事自体を楽しめないと、そもそも仕事を続けるのがしんどくなってしまいます。

最初からうまくいく行政書士の方がまれですし、失敗も当然します。しかしそれを糧として学ぶこと、次に活かすことができれば少しずつでも仕事は上向いて来ますし、だんだんと楽しくなってきます。最初はもちろん自分にとって嫌な仕事、得意でない仕事もこなさなければならないでしょう。役所とのやり取りで思い通りに行かないこともあるかもしれません。

それはそれで、仕事の中でなるべく対応しないで済むよう工夫したり、別業務を選んだり、というのも工夫しだいです。仕事は真剣に取り組めば取り組むほど面白くなります。それを忘れないようにしましょう。

3.仕事の中で見えてきた自分の得意不得意、好き嫌いを看過しすぎない

心底嫌な仕事は避けてもよい

どんな仕事でも、大抵の仕事はやっていけばある程度はできるものです。そうした仕事をやる中で見えてきたことの中で、たまに「これはどうしてもやりたくない」「自分がやるべきではない」「本当に憂鬱」と感じる仕事に出会うことがあります。

試行錯誤を繰り返した上でどうしてもその思いが拭えず、心のなかに何か重いものが溜まってくるようでしたら、それは自分の心のサインです。仕事を外注したり、受けない工夫をしたりすることも大切になってきます。さっさと人にお願いして自分が力を発揮できる分野に力を注いだほうが懸命でしょう。

もちろん仕事ですから好きなことばかりではいられませんが、心に必要以上の重圧や不幸感を抱えてまで仕事を続けていると段々と病んできてしまいます。「人間は環境には抗えない生き物」ですから、「この仕事はどう頑張っても自分には向いていないんだ」と思えるようなものはある程度割り切って、それを自分がしなくてもいいように「環境を変える」ことを意識しましょう。

目標と仕事への取り組み方で幸福度が変わる

独立開業をしていると、どうしても仕事に忙殺されたり、嫌な思いをしたりすることもあります。軌道に乗るのは良いことですが、仕事をしすぎて体や心を壊しては元も子もありません。

開業まもなくの行政書士にとっても、開業して軌道に乗り始めた行政書士にとっても、自分のライフイメージ、目標、どういう風に生きたいのか、といったことはたまにでも「今自分は理想通りに生きられているか?」と振り返ってみると良いでしょう。

目標があいまいだったり、仕事への取り組み方が中途半端だったりすると自分の望みとは違う結果になり、幸福感も離れていきます。やりたいことをやるにしろ、お金のためにやるにしろ、自分の目標に沿ってしっかりと仕事に取り組みましょう。

 

 

 

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