前回の記事では、本業を別で持ちながら副業として行政書士を行う場合の注意点や働き方などをご紹介しましたが、今回は現役の行政書士がどういった副業をできるか、行えるかについてご紹介していきます。
行政書士は副業OKの仕事
当然ですが独立している行政書士は法律に反しない限りどのような副業をしても問題ありません。行政書士法にも副業を禁止する事項などは存在しません。ですので、行政書士として独立間もなくて仕事が安定していない場合や、より収入を増やしたい場合、集客が思うように行かない場合は副業をしながら行政書士を続ける、ということも視野に入れる必要があります。
行政書士の差別化はなかなか難しい
行政書士という仕事は、社会保険労務士や司法書士、弁護士などと同様に、ただ資格を取れば仕事が入ってくる資格ではありません。今はいたるところに行政書士事務所があり、インターネットでも検索すれば何千という行政書士事務所が引っかかります。そのようなたくさんの行政書士・行政書士事務所と差別化をはかることは必要ではありますが、並大抵の努力では難しいのが現実です。
行政書士が副業を持っているのは普通のこと
ですので、行政書士の中には、行政書士という職種だけにとどまらず、コンサルタントや会社経営、全く別の事業などの収益基盤を持つなどして、安定収入を稼ぎながら行政書士の仕事も行うというスタンスで仕事をしている持っている方も少なくありません。特に現状様々なビジネスを簡単に始められる現代において、純粋に行政書士一本だけで食べている、という人は実はそれほど多くないのが現状です。
行政書士が副業として広げやすい仕事
1.様々なコンサルタント業務
競争の激しい行政書士の中でゼロから開業し、食べていけるようになる、成功するということは起業体験そのものといってもいいです。そのため、独立開業の行政書士としてやっていける人には、ビジネスのカンやコツといったものが備わっていることが多く、自分が培ったビジネススキームを他の行政書士や企業経営者に共有することでコンサルタントとしての役割を果たすことができ、重宝がられることが多くあります。
また、そもそも行政書士の業務は、依頼者と適切なコミュニケーションを取りながら、願望や要望をヒアリングし、それに対して最適な解を提供する、という内容なので日常業務がそのままコンサルティング業務ともいえる、コンサルタントに必要な素養を身につける内容になっているため、副業としても始めやすいビジネスと言えます。
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- マーケティングコンサルタント
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2.独自ビジネス、他士業などとのコラボレーション
行政書士は仕事柄、経営者や起業を目指す人たちとのつながりが広がりやすい仕事です。行政書士として仕事ができる人であれば、当然「こういうビジネスを考えているんだけど一緒にやらないか」といった声がかかったり、何かと新しい仕事の話に関わりやすかったります。
それが一般企業の社長であれば一緒にビジネスを、他士業で展開している弁護士や司法書士などであれば士業として新しく事務所を立ち上げたり、といったことにつながります。
3.Webサイト制作・ライティング・プログラミング
行政書士として独立をすると、自分自身のプロモーションするに当たって様々なWebサイトを制作したり、ブログを書いたりすることも多くなります。行政書士として日常的にそういったことを行っていれば、様々なスキルが付きますのでそういったスキルを活かして稼ぐことが可能です。
また、もともとプログラマーとしての素養がある方であれば、今は無料や少しのお金を払えば学べるWebプログラミング講座などもありますから、そういったところで学べば、受電を待ちながらパソコンに向かってプログラミングでも稼げる、ということができます。
ビジネスマンとして、日常の行政書士業務をしっかりすることが大切
行政書士としてどんな副業をするにしても、まずは日常の業務をしっかりとこなして結果を出し、試行錯誤を重ね、顧客対応をきっちりと行う、という日々の積み重ねが最も大切です。多少順序の違いはあれど、行政書士として成功すればそれ以外の分野で食べていくことも自然と可能になります。
副業をするために行政書士をするのではなく、本業を極めることで副業も増えていく
行政書士の業務はそれ自体が報酬になるのはもちろん、きちんとした仕事ぶりというのはそれ自体が営業活動にもなりますし、「あの人は仕事が出来る人だ」となれば必然的に「こういう仕事もお願いできないか?」というお声がかかることも多くなります。行政書士として仕事をしていくことで、信頼が積み重なってくると、ビジネスのコツを得ていく過程で得たビジネススキームを行政書士以外の業務でも活かせるのです。
ですので、行政書士として結果を出せる人は他の分野でビジネスを成功させることも少なくありません。副業で稼ぎたい、という方も、まずは目の前の仕事をきっちりとこなすことを続けることから始めましょう。