行政書士とは? まずは行政書士の概要をざっくり知ろう

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行政書士という言葉は聞いたことがあっても、「具体的に何をする人なのかよくわからない。」「何をやっている人かうまく説明できない」という人がほとんどです。普段、生活をしていても行政書士に馴染みがない方がほとんどだと思います。

インターネットで「行政書士とは」で検索しても、行政書士に関しては小難しい説明が多く、結局のところよくわからないままという人も多いのではないでしょうか。ここでは、まずは基本中の基本である行政書士とはどんな職業かについて、ざっくりとした概要を知ることにしましょう。

行政書士は、書類作成でお金をもらう人

ごくごく簡単に誤解を恐れずに非常に簡略化して言うと、行政書士は「書類作成でお金をもらう人」ということになります。

「書類を作っただけでお金をもらえるの?」「書類ってどんな書類?」という方もいらっしゃると思うのですが、もちろんただWordで文書を作ってお金が発生する、ということではなく、行政書士が作成に関わる書類は専門的な内容に関わる書類です。もう少し詳しく言うと「公的な書類」という言い方になります。

行政書士が作る書類は公的な書類

では公的な書類とは一体どんな書類でしょうか?ここでいう「公的」とは、おおやけ(政府、国家、役所に関すること)であり、公共のことにかかわっている…そういう書類のことです。

公的な書類の中で、特に行政書士が関わるのは以下の3つになります。

行政書士とは、

法律(行政書士法)に基づく国家資格者であり、他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する書類、その他権利義務又は事実証明に関する書類を作成することを業とする。

とされています。

複雑な言い回しですが、要するに報酬を得て公的な書類を作成することが出来るということです。

ここにひとつ重要なポイントがあるのですが、行政書士以外は報酬を得て公的な書類作成をすることはできません。(別の法律で定めがある場合を除きます)

報酬を得て公的な書類作成を行う業務は、行政書士の独占業務となっているわけです。

 

そして公的な書類作成の業務内容を細分化すると、下の3つに分かれます。

  • 「官公署に提出する書類」の作成
  • 「権利義務に関する書類」の作成
  • 「事実証明に関する書類」の作成

それぞれの業務内容を見てみましょう。

「官公署に提出する書類」の作成

これは官公署、つまり各省庁や市役所、警察署などに提出する書類の作成です。

作成できる書類の数は1万種類を超えているともいわれており、行政書士のメインの業務となります。

代表的な書類では、

  • 許認可申請
  • 会社設立
  • 国籍取得

などがあります。

「権利義務に関する書類」の作成

権利義務に関する書類とは、契約書などの権利が発生・消滅する効果を生じさせることを目的とする内容の書類となります。

代表的な書類では、

  • 契約書
  • 内容証明
  • 定款

などがあります。

 「事実証明に関する書類」の作成

事実証明に関する書類とは、事実があったことを証明するための書類のことを言います。

代表的な書類では、

  • 議事録
  • 実地調査に基づく図面等
  • 会計帳簿

などがあります。

 

このように、行政書士の仕事とは多岐にわたる書類作成のプロであり行政手続きの専門家であると言えるでしょう。

また、近年の行政書士法改正(平成26年12月施行)により特定行政書士が誕生しました。

特定行政書士は行政不服申し立てに関わる手続きの代理が行えることから、さらに行政書士の業務の幅が広域になることが予想されています。

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